製図用紙の種類
~貼り合わせ用紙~
製図用紙の貼り合わせ用紙とは
1.貼り合わせ用紙の基本情報
貼り合わせ用紙とは、一般的にポリエステルフィルム(PETフィルム)を特殊紙でサンドした用紙のことを指します。その風合いが和紙のような表面であることから「ケミカル和紙」と呼ばれることもあります。
紙の間にPETフィルムがあることで、強じんな耐久性を持ち、吸湿変化に対しても寸法の誤差が少ない用紙です。
貼り合わせ用紙の表面には受理層が設けられているため、インクやトナーの定着性に優れ、鉛筆やボールペンなどの筆記性にも優れています。基本的にはカラー印字可能なタイプが主となります。
用紙の色は、ホワイト~オフホワイト程度の白色度が多く、透過性もあることから、トレーシングペーパー同様にトレース(透写)などの用途でも使用されます。
法務省の規定により、地積測量図には「日本工業規格B列4番の強じんな用紙をもって250分の1の縮尺により作成」とあります。(不動産登記規則第74条3項)
地積測量図用紙として、この強じんな貼り合わせ用紙が採用されることもあります。
2.貼り合わせ用紙の選び方
図面の保管方法
図面を保管する際、サイズが大きいものはコンパクトにしたいことがあります。
図面の長期保管には、ケミカルマット加工が施されたトレーシングフィルム(マイラーフィルム)もよく使用されますが、素材がPETとなるため、折り目が白くなる性質からどうしてもそのままの状態での保管が一般的です。
その点貼り合わせ用紙は、PETフィルムの層を持ちながら、基材表面は特殊紙が貼られているため、折り畳んでしまっても問題ありません。ただし、貼り合わせ用紙は薄手になるので、コシがないというデメリットがあります。
このように、保管方法に応じた用紙選択が必要となります。
出力機器(プロッター・プリンター)
大判レーザー・LEDプロッター用とインクジェットプリンター用では、印字方法が異なるため、用紙の表面基材に注意する必要があります。大判レーザー・LEDプロッター用は、トナーが擦れ等によって剥がれ落ちないよう、トナーの定着性に優れた受理層が求められます。一方でインクジェットプリンター用は、インクの滲みが起きないような受理層が必要です。
用紙の選択を間違えてしまうと、トナーの定着が不安定で剥がれてしまう、インクの乾きの悪さや滲みなどが起こるなどの不具合が発生してしまいます。
色味(風合い)
5.貼り合わせ用紙のご購入窓口
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