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青焼き
感光紙とトレーシングペーパーを重ねて光を当てることで、線が描かれていた部分は色が残り、描かれていない部分は白く焼き付く性質を利用した透写方法のこと。感光紙に塗布された薬剤が青色で、光を当てた後に残る線が青色であることから青焼きと言われている。
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インクジェットグラフィック
広告や出版、印刷などの視覚表現をインクジェットプリンターで印刷するものを指します。
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インクジェットプリンター
インクを直接用紙に吹き付けることで印刷するプリンターのこと。水性、溶剤、UV、ラテックスなどの種類があります。
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エコマーク
環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた製品につけられるマークのこと。様々な製品を対象としており、製品の分類ごとに認定の基準値が設定されています。印刷用紙や情報用紙は古紙パルプ配合率70%以上であることが基準となります。
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化学パルプ
木材などの繊維原料から、化学薬品をもちいてセルロースを分離して製造したパルプです。木材に含まれるリグニンを取り除く作業、漂白剤を混ぜる作業をへて白色になります。
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加工紙
人工的処理によって、もとの形、性質、色彩、光沢などを変化させた紙のことを指します。
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環境ラベル
環境保全、負荷の低減に対して役立つ製品や仕組みの認定したマークの総称。
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感光焼き付け器
ジアゾ感光紙に焼き付けるための機械のこと。トレーシングペーパーと合わせてよく使用されていました。
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グラシン紙
原料に亜硫酸パルプを使用されている用紙です。紙風船などに使われています。
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グリーン購入法
正式名称は、「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」です。 公的機関が率先して環境物品等を推進し、環境物品等に関する適切な情報提供を促進することにより、持続的発展が可能な社会の構築を推進することを目指す目的となります。
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グリーンマーク
古紙を原料とした製品であることを用意に識別できるように制定されたマークのこと。古紙配合率40%以上の製品が条件となります。
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原寸場
実際に制作する製品・部品と同じ寸法の図面を描く際や原寸調査を行うために必要とする場所のこと。主に鉄骨・鉄鋼業界で使用される言葉です。鉄骨・鉄鋼業界の工場の2階に用意されていることが多いです。
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建築パース
住宅等の建造物の外見・内面を立体的に表した図のこと。パースは透視図(Perspective Drawing)を意味します。
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叩解
紙を作ること工程の一つで、パルプの繊維を短く、細かくする作業のこと。トレーシングペーパーの場合は普通紙を作る工程よりも多く行うことでパルプがより細かくなり透明性が生まれます。
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光沢紙
艶のでる素材を塗布したり、カレンダーで表面を平滑にすることで光沢感を出した紙のこと。光沢感(グロス調)は高級感、色鮮やかな表現を演出できる特徴があります。そのため、写真や画像、イラストがメインとなるデザインに適した用紙です。
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コート紙
インクがのりやすいよう紙表面にコート剤をコーティング加工した印刷適性のある用紙のことを指します。雑誌などのオフセット印刷で使用される用紙を指すケースが多いです。 ただし、光沢度に応じて表現が異なります。①マット(光沢度30%以下)、②セミグロス(同30~50%)、③グロス(同50%≦)、④ハイグロス(同70%≦)
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古紙
一度市場に流通して使用された用紙のこと。
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古紙パルプ
古紙からインクや不純物を取り出した繊維から生成されるパルプのこと。
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再生紙
古紙を原料とした用紙。古紙配合率によって環境ラベルを取得できる種類が増える。コストは高いが環境に良いとされます。
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再生パルプ
古紙からインクや不純物を取り出した繊維から生成されるパルプのこと。
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ジアゾ感光紙
感光材と呼ばれる光で反応する薬剤を塗布した印画紙のこと。光があたった部分は白く、光が当たっていない部分は青く焼き付く性質があります。暗所での保管が一般的です。
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紙管
用紙を巻き取るための芯となる部分のこと。用紙以外にもテープや繊維、金属などにも使用されています。
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縦横断図
縦断図と横断図のこと。縦断図は測点ごとの高さの関係を表記した図面であり、横断図は測点ごとの構造物の構成がわかる図面です。
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受理層
インクジェットプリンターで使用した場合、インクを吸収し、染料や顔料などの色材を定着されるためのコーティング層のこと。
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上質紙
印刷用に作られた白い紙で、化学パルプを100%使用しています。
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白焼き
青焼きが主流だった時代において、現在の印刷機での印刷方法のことを指していました。現在は「白焼き」という言葉は使われておりません。
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素巻
大判レーザープリンターのみ対象となります。紙管と用紙の部分にテープ等で止めることをせず、巻かれているだけの状態のこと。使用するプリンターによってこちらの仕様が好ましい場合があります。
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スプロケット
ローラーチェーンの回転を軸に伝達するための歯車のこと。自転車のチェーンと同様に、用紙にも一定の間隔に穴をあけることで用紙のズレを無くし、より精度を高める役割を果たします。
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坪量
用紙や板紙の1㎡あたりの重量のことをg/㎡(グラムヘイベイ)で表示されます。また、規定寸法の用紙1,000枚の重量は連量と呼ばれます。
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テープ止め・一点止め
大判レーザープリンターのみ対象となります。紙管と用紙の部分にテープ等で止めており、紙管から用紙が離れないようにしている状態のこと。使用するプリンターによってこちらの仕様が好ましい場合があります。
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透写(トレース)
絵や図の上に薄紙を置いて、なぞって写し取ること。
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流れ目
紙は、パルプを一定方向に流しながら製造されています。そのため、繊維の向きが揃いやすくなっています。これを『紙の流れ目』といいます。この紙の流れ目に対して、長辺に並行して流れる紙をT目(縦目)、短辺に対して平行に流れる紙をY目(横目)といいます。流れ目に沿って破くときれいに破けますが、流れ目と垂直に破くときれいに破れにくい性質があります。その他、折り目や加工にも影響があることから重要視されることがあります。また、流れ目の逆方向にカールが発生することがあります。紙のすべてに流れ目は存在します。
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ナチュラルトレーシング
薬品等の塗布や浸けこみをしていない、純粋に化学パルプから作られている用紙のこと。
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バージンパルプ
原料に古紙などを使用せず新しく生成したパルプのこと。
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白色度
紙表面に対する光の反射率のこと。数値が高いものほど白、低いものほど黒とされます。国際規格ISO白色度(ISO12470)に準拠した拡散照明方式(JISP8148)にて測定します。
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パラフィン紙
いわゆる蝋を塗布、浸透させた用紙のこと。
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非加工用紙
コート層や受理層などのコーティング・加工を行っていない用紙のことを指します。普通紙、上質紙、再生紙が分類されます。
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フラットベットプロッター
平台型のプロッターのこと。主に造船業界で使用されている機械です。
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プロダクション向けレーザープリンター
複合機よりも大型のプリンターで、印刷会社など大量に印刷をする、高品質な印刷を要求される、特殊な用紙を使用する際に用いられます。
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平滑性
表面に凹凸がなく滑らかで平らであること。
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方眼紙
あらかじめマス目が印刷されている用紙のこと。製図、作図、測量等を行う際に使用されています。
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ポリエステルフィルム(PETフィルム)
一般的にポリエチレンテレフタレートのことを指します。
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マイラーフィルム
デュポン社が開発したポリエステルフィルムの商標。
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マット調(艶消し)
低光沢でしっとりとした印象を与えること。ギラギラさせたくない、落ち着いたイメージを演出したいときに採用されています。
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木材チップ
原木を原料として、細かいチップ状にしたもの。これを煮込んだり、洗浄等を行って取り出した繊維がパルプとなります。
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硫酸紙(パーチメントペーパー)
グリセリンを混ぜた希硫酸に短時間浸透させ、セルロースの外部をアミロイド化した用紙のこと。バター、チーズの包装に使用されています。
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レーザープリンター
レーザーによって印刷イメージを描き、トナー(インク)を定着させて印刷するプリンターのこと。オフィスなどに置いている印刷機は複合機と呼ばれます。
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CAD(キャド)
computer-aided design(コンピューターエイデッドデザイン)の略。日本語でコンピューター支援設計となります。図面や設計、作図をする際に使用されるツールのこと。
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PPC用紙(Plain Paper Copier)
普通紙、コピー用紙とも呼ばれており、普通複写機(プリンター)で使用されている用紙です。印刷品質はあまり高くないが業種を問わず一番多く使用されています。
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SDGs(エスディージーズ)
Sustainable Development Goalsの略。日本語で持続可能な開発目標の意味。2015年に国連サミットで採用され、国連加盟193か国が2030年までに達成するための目標のこと。
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μm(マイクロメートル)
紙の厚みを長さで表す単位のこと。1㎜の1000分の1となります。