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製図用紙の種類
~トレーシングフィルム~
製図用紙のトレーシングフィルムとは
1.トレーシングフィルムの基本情報
強度、耐熱性、耐水性に優れている素材です。米国デュポン社が開発し商標を取得しているブランド名で「マイラーフィルム」と呼ばれることも多くあります。同等の素材を使用しているポリエステルフィルム、PETフィルムと呼ばれることもあります。
透明度を備えたうえで、常温の環境でも伸縮や吸湿しづらい性質が好まれ、忠実な再現が望まれる設計・製図用のフィルムとして多く使用されています。官公庁での設計・製図用の資料はこの素材が指定されています。
また、設計・製図用途以外の分野でも、この特性を活かすため科学実験用の真空装置などの窓材に使用されています。
基本的には同じ素材のことを指します。
片面または両面にインクやトナー受理層がコーティングされているため、印刷をすることができます。表面が凹凸であることから筆記性があり、鉛筆などでの手書き用途でも使用ができます。
2.トレーシングフィルムの選び方
コーティング
製品によってマットコーティング仕様が片面用・両面用の2パターンに分かれております。片面の場合は、マットコーティング層となる少しザラザラとしている面が表、ツルツルとした光沢感がある面が裏となっています。
両面の場合はどちらも同じザラザラとしたマットコーティング層となっていますので、表裏関係なく使用することができます。
ツルツルとしたコーティングがされていない面には鉛筆での筆記性がありませんが、ペンやボールペンは使用することができます。
基本的にはザラザラとした面に印刷または筆記を行い、ツルツルした面から図の確認を行います。両面にコーティングがされている場合は、どちらを表面としても問題ありません。
![トレーシングフィルムの選び方](https://static.wixstatic.com/media/212029_dd79d9ecaa794fa99ae72a845c21a90a~mv2.jpg/v1/crop/x_206,y_611,w_942,h_635/fill/w_82,h_55,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/17EC7953_02.jpg)
コーティング加工方法
サンドブラスト加工(サンドマット加工) とケミカルマット加工(樹脂加工)の2パターンがあります。
サンドブラスト加工(サンドマット加工)は、素材の表面に直接堅い均一の粒子を吹き付けて粗面を作り、筆記性を付与させます。ただし、この面への印刷適正はありません。
ケミカルマット加工(樹脂加工)は、素材の表面に樹脂をコーティングしてから堅い均一の粒子を吹き付けて粗面を作り、筆記性や印刷適正を付加させます。
※桜井で取り扱いをしている製品はプラスチック樹脂を使用しています。手書き用途、印刷用途と異なりますので使用方法に合わせてお選びください。
※インクジェット用はケミカルマット加工のみとなります。
厚み(μm)
主要となるのは50μm、75μm、100μm、125μmとなっており、表現としては50μm=#200ということがあります。これは製品の番号となっており、メーカー問わず同じ表現となります。(75μm=#300、100μm=#400、125μm=#500となります)
用途によりますが、製図用途で一般的に多く使用されているのは50μm、75μmです。
方眼紙の検討
無地ではなく、あらかじめマス目が用紙に印刷がされています。
建築図面などを手書きで書く際にあると便利な仕様です。
基本的に方眼が印刷されているカット紙が販売されています。また、独自のデザインや社名、お好みの方眼幅や線の太さ変更などカスタマイズをした方眼紙も作成し、購入することもできます。
ご興味がございましたら、ぜひ お問い合わせフォーム よりご相談ください。
![方眼紙・セクションフィルム](https://static.wixstatic.com/media/212029_f55570603edb4d1b8e6823413d265d57~mv2.jpg/v1/crop/x_1115,y_1718,w_1416,h_784/fill/w_82,h_46,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/paper-3296417.jpg)
大判レーザー・LEDプロッター用のロール紙を検討している場合に、確認する必要がある項目となります。
紙管の最後にテープが止められているか否かとなります。
印刷をするプリンターによって使用できるタイプとできないタイプがあるため、確認が必要となります。
テープが止めてある理由は、プリンターが壊れないようにするためです。セットしていたロール紙を使い切る際の残り部分にテープがついていることで、紙管部分にセンサーが反応し、プリンターに用紙が飲み込まないように停止します。その際、紙管から用紙が取れないようにするため、テープ止めがされています。
しかし古いプリンターの種類によっては、センサーがなく、そのまま用紙を引っ張り続けるため、逆に素巻のようにテープがついていないものが故障を未然に防ぐことにつながります。
3.トレーシングフィルムの使用場面
図面用途:設計会社、測量会社、官公庁、専門学校
遺跡や化石等の発掘現場の図面を書き写す用途:発掘団体
X線写真(レントゲン)のカルテ用途:歯医者(歯科)
歯形トレース用途:歯科技工士
4.トレーシングフィルムに関するあれこれ(Q&A)
マイラーフィルム、ポリエステルフィルム、PETフィルムの違いって何?
基本的に違いはなく、商標や素材の名称などによる呼ばれ方の違いです。すべての材料としてあるものはポリエチレンテレフタレートであり、この頭文字を取ってPETと呼ばれます。以下に3つのワードをまとめました。
・ポリエステルフィルムは、ポリエチレンテレフタレート樹脂を指します。
・マイラーフィルムは、デュポン社が開発したポリエステルフィルムの商標です。
・PETフィルムは、ポリエチレンテレフタレートを材料に使用しています。
方眼紙はどうやって購入できるのかのフローチャートが知りたい。
項目としては、材質(用紙の選定)、サイズ、方眼幅、方眼線の種類、方眼線の色、外枠幅、数量、社名記入欄幅などをご確認
させていただきます。
これまで使用している用紙があれば、1枚サンプルを頂くことで対応が可能となり、一から作成したい場合はイメージ図などがあると比較的スムーズに対応できます。
まずは お問い合わせフォーム よりご相談頂き、お電話やメールでのご商談、校正、納品という流れになります。
6. トレーシングフィルムのご購入窓口
トレーシングフィルムをお探しの場合は、当サイトを運営する桜井株式会社のオンラインショップ「桜井ダイレクトショップ」をぜひご覧ください。
桜井株式会社では、長年取り扱ってきた実績のある製図用紙を販売しております。お求めの製図用紙が無なくても、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡いただければ、専任の担当者より特注でのご提案や最寄りの販売店をご紹介させていただきます。