トレーシングペーパーに手書きをする際、みなさんは何を使っていますでしょうか?
私の場合は鉛筆やボールペンで書くことが多いです。
しかし、世の中には鉛筆やボールペン以外にも筆記用具が多くあります。
そこで今回は、トレーシングペーパーに書いた文字は筆記用具によってどう変わるのか、
そして、消しゴムで消した跡はどのように違うのか比較してみました。
目次1. 検証に使用した筆記用具の紹介2. 筆記結果(筆記精度/消し跡)▶ ①鉛筆▶ ②油性ボールペン▶ ③水性ボールペン▶ ④油性マーカー▶ ⑤水性マーカー▶ ⑥筆ペン(水性顔料)▶ ⑦ホワイトボードマーカー▶ ⑧蛍光ペン3. おわりに4. インクジェット用トレーシングペーパーの紹介 |
1. 検証に使用した筆記用具の紹介
使用するトレーシングペーパーと筆記用具は以下の通りです。
トレーシングペーパー:
IJトレペ60(弊社品のインクジェット用トレーシングペーパー)
筆記用具: ①鉛筆・②油性ボールペン・③水性ボールペン・④油性マーカー・⑤水性マーカー・⑥筆ペン・⑦ホワイトボードマーカー・⑧蛍光ペン |
※鉛筆には鉛筆用の消しゴム、その他の筆記用具には砂消しゴムを使用します。
※トレーシングペーパーができる限り削れないように、弱い力で文字を消します。
それでは文字を書いていきます。
2. 筆記結果(筆記精度/消し跡)
① 鉛筆
筆記精度、消しゴムでの消し跡ともに良い結果となりました。
今回の検証の中ではもっともきれいに消すことができた筆記用具でした。
② 油性ボールペン
筆記性は問題ありませんでしたが、砂消しゴムを使用した際の消し跡は、軽い力で消していたこともあり、薄く残る結果となりました。
砂消しゴムは油性ボールペンのインクを表面から削ることで消すため、少し残ってはしまったものの、ある程度消すことができました。
③ 水性ボールペン
筆記性は問題ありませんでしたが、消し跡に関して油性ボールペンとは異なり、インクが濃く残る結果となりました。これは油性と異なり、水性は紙自体に染み込んでしまうことが、消えなかった要因であるといえます。
④ 油性マーカー
油性マーカーでは、書き始めと書き終わりにインク溜まりができてしまいました。しかし、筆記性に問題はありませんでした。一方、油性ではあるものの砂消しゴムでも、油性ボールペンほど消すことはできませんでした。
⑤ 水性マーカー
水性マーカーは、インクが紙に染み込んでしまう性質から、油性マーカーよりもインク溜まりがわかりやすく発生しました。筆記性には問題なく、消し跡もインクが濃く残ってしまう結果となりました。
⑥ 筆ペン(水性顔料)
使用した筆ペンは水性顔料タイプとなります。筆の先端となるため、線にムラができ、インク溜まりも発生していました。筆記性には問題なく、消し跡は染み込んだインクが薄く残る結果となりました。
⑦ ホワイトボードマーカー
今回の検証のなかでもっとも『にじみ』と『インク溜まり』が発生したのがホワイトボードマーカーでした。一方で筆記性には問題なく、砂消しゴムでの消し跡も油性ボールペン程度の薄さまで消すことができた結果となりました。
⑧ 蛍光ペン
使用した色も関係していると思われますが、下記終わり部分には非常にインク溜まりが目立ちます。にじみも見受けられましたが、筆記性は問題なさそうです。消し跡はきれいに消えており、蛍光ペン特有の溶けやすいインクが使用されていること、インク濃度が他ペンよりも低いことが今回の結果に繋がったと考えられます。
3. おわりに
筆記については、インクのにじみ具合に差がでましたが、すべての筆記用具で文字を書くことはできました。
鉛筆、蛍光ペンはきれいに消すことができました。
メーカーによって差が出るとは思いますが、今回使用したペンでは、水性インクのペンは跡が濃く残りました。
意外だったのがホワイトボードマーカーです。文字はにじみやすかったのですが、インクが浸透しないのか、きれいに消すことができました。調べてみると、油性インクが使用されているようで、油性ボールペン同様の消し跡感になったのだと考えられます。
一通り試した結論として、インクジェット用トレーシングペーパーに使用する筆記用具は、
筆記性と消しやすさから鉛筆とボールペンがお薦めと感じます。使用する筆記用具に応じて、専用の消しゴムもご使用ください。
4. インクジェット用トレーシングペーパーの紹介
※検証に使用した「IJトレペ60(厚み60μm・60g/㎡)」は、現在販売終了となってしまったため、後継品の「IJトレペ80」をご紹介しております。
執筆者紹介
葉山 和裕(hayama kazuhiro)
2005年桜井株式会社に入社。
ECサイト運営やWEB全般のシステム運営・構築を担当する当グループのエース?
趣味の街歩きでは「栓抜き」が必需品で、その地のビールを呑むことが至高。